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山吹は今

2018/04/21 土曜日

外に出るとあまりの日射しの強さに頭の奥の方が揺れるような感覚があった。
まだ四月だが、袷の着物は既にあまりにもそぐわない陽気だ。
久々に愛用の日傘を開く。見える緑は新緑の青さを通り越して既にくたびれているように見えた。

冷房を入れているわけではないのに、お茶室はどこかひんやりと涼しかった。
山吹を模したお菓子から想起されるのは、既に一二週間前の画だった。

季節が物凄い勢いでやってくる。
時間が経過していることを否が応でも意識させられる。

私は一月前とも二月前とも同じことばかりを繰り返している。
本当は一年前とも二年前とも変わっていないのかもしれない。
時間のない空間に安住してきた。

ひとつ年上の先輩が結婚するらしい。
結婚して暫く休んでいた別の先輩が復帰するとか、
先生の元にふっくらしたお腹で微笑むこれまた別の先輩の写真が送られてきたとか。
お点前をする私の耳に、先生と後輩の雑談が静かに響く。

まあ焦らなくても良いわよ、という先生の言葉に、
私はでも、全く分かっていないのだと気がつく。
結婚も何も、相手もいない。
想像もつかないものだから、結婚したいのか、したくないのかすら分からないのだ。
自らの人生を自分という内側から、しかし尚且つ遠くから、眺めている。

こんなんじゃ、一生結婚できそうにないな、そう思う。
でも時間のない空間なんて本当はないのだろうから、
こうしてぼんやりしている間にも月日が過ぎていってしまうことを、
ああ、困ったなぁ、どうしたものかなぁと思ってもいるし、
どこか自分の深いところから、ざわざわとした焦りを感じないではないのだ。
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陽光

2018/03/25 日曜日

細かく砕いた寒天を乗せた和菓子の、
その寒天に光が当たって乱反射しているように、
朝陽を浴びた桜は輝いて見えた。
もう桜が咲いたのかと驚く。知らぬ間に満開のようだ。

弟が車の免許を取った。
私は持っていない。
初めてのドライブに恐る恐る付き合う。
急停車は多いし、電柱にはぶつかりそうになるし、
ヒヤリハットの連続に心底肝を冷やしたが、
自分で運転が出来ると言うのは良いものだろうな、とぼんやりと思った。
世界に自発的に関わる事ができているような感じ、というか。

大人になるってどういうことだろうと、
二年前と変わらない問いを私は立てている。

それは、自分で自分を世界に組み込んでいく事が出来るようになることかもしれない。
原因と結果の関係のなかに私は取り込まれているのではなくて、
私は自らの意志を持って入っていく事が出来るのだとしたら。

私の生活は大して変わらない。
ただ最近、以前に比べたらお弁当を自分で作るようになった。
食堂でお金を払っていた頃とは少し感覚が変わった気がする。

自分で稼げるようになっても大人には程遠く。
きっと春を見る度に私はこの問いに立ち戻るのだろう。

| 14:00 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

図書館は遠い

2018/02/23 金曜日

図書館は久しぶりだった。
まあまあ本の虫だったのは小学生の頃のほんのひと時だけで、
元々そこまで慣れ親しんだ場所ではなかったけれど、
それでもここ数年よりは以前は行っていた気がする。

友人に勧められた本を他館より取り寄せてもらっていた。
近頃は本を読むのには書店に行って本を買ったり、
キンドルにデータをダウンロードしたりするばかりで、
すっかり図書館という選択肢を無くしていたから、
勧められた本をインターネットで検索して絶版と知った時は、
あらあらどうしたものかしら、なんて途方に暮れた。

駅から暫く歩いたようなところにある図書館は、
暫くいかない間も大して変わってはいなくて、
古い本でいっぱいになった強烈なにおいも記憶のままだった。

借りた本も図書館のにおいそのまんまみたいな感じ。
ページをめくると時折誰かの引いてしまた線が目に入る。
借りたものはきちんと返さないとだめですよー、なんて独り言つ。
久々に頭を使わないと読み進められない本に、
絶版の本も借りられる図書館という存在に感謝しつつ、
きっとこの本を返したらまた足が遠のいてしまうのだろうと思う。

| 19:00 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

雪の日の朝

2018/01/23 火曜日

東京で20㎝以上の積雪が観測されたらしい。
雪の日の朝だ。

日頃より20分くらい早く家を出ると、白くなったアスファルトにも黒い道筋がついている。
まだ白いところも柔らかく、長靴で上を歩くとイヤフォンを外した耳にサクサクと音が響く。
昨晩作った雪だるまは柔らかすぎたのかもう形をなしていなかった。
心なしか通りが明るい。

お寺の守衛さんが、滑らないように気を付けて!といつもの挨拶に加えてくれた。
石畳は雨でも滑りやすい。凍れば特に危ない。

木々に張り付いた雪は重たく、まるで実でも生っているような様である。
幻想的な光景に見とれていて頭上からの雪の雫に目をしばたかせる。
近所の高校生が雪を投げてはしゃいでいるが、
昨晩のうちに投げておいたから特に羨ましいとも思わない。

表通りに出るとチェーンをつけたバスの走行音は鈴の音のようだ。
駅前の商店の方々が雪かきしてくださっているから、もう滑る心配はない。

車窓から見える白と、それをよける人々の姿。
慣れない作業に後から調子を悪くしませんように…
かく言う私の腕も、ぷるぷるしちゃって仕方ないのだけれど。

雪の日の朝。

| 09:25 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

変わらない大切な毎日

2018/01/01 月曜日

目が覚めて、あれ、初夢って今のだっけ、なんて一瞬思って、
いや、違うな、次の夢だったはず、なんて思って、
あ、どっちにしろもう覚えてないや、なんて思う。

顔を洗って、新年初洗い、なんて呟いてみる。
初マスカラ、初リップ、初、初、初…かなり適当だ。

弟が行きたいと言うので行った初日の出の見える場所は閉まっていた。
同じく間違えて来た人たちとフェンス越しに太陽を待ちながら、
あーもうホームページ調べて置けばよかったのにーと弟に八つ当たりしたり、
別に昨日昇った太陽と何ら変わりないよなんて強がってみたり。

多分昨日の朝、姿を現しても寝かせてくださいよと思っていた太陽と、
今朝、寒すぎるから早く出てきてくださいと願った太陽は、
私のそんな感情の違いだけ違う太陽で、
でも本当は大して違わない太陽なのかもしれない。

一年の境目なんて人間が勝手に言っているだけで、
初なんとかなんて言ってみたって、
昨日までの日々と同じように今日からの日々は続くだろうと私は思っている訳で、
でも昨日までと同じように今日が来てくれてきっと今日が終わってくれる、
そんな毎日に感謝しようと思うくらいには、新年の始まりは私にとって大切なのだろう。


そんな訳で、成長のないブログですが、
本年もよろしくお願いいたします。

| 19:45 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

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